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ハワイ・マウナケアで星降る夜を体験!ここでしかできない天体観測とは?

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ハワイで一番大きな島・ハワイ島にあるマウナケア。島にある5つの楯状火山のうちの1つであるマウナケアは、最後に噴火したのは約4,500年も遥か昔のこと。休火山であることから、現在は絶景が見られるスポットとしてたくさんの観光客を魅了しています。

美しいサンライズやサンセットが見られるのはもちろんのこと、マウナケアの山頂付近はいくつもの天文台が設置されるほど、その夜空に光る満天の星たちに出会えることでも知られています。同時に、このような素晴らしい体験ができる場所は世界中でみてもそう多くはありません。今回は、ハワイ島に訪れた際にぜひ足を運んでいただきたいマウナケアについてお届けします。

ハワイ・マウナケアについて

マウナケアは標高4,200mを超える休火山。冒頭でも述べましたが、空気が澄み乾燥している山頂付近は、大気が安定しているため星空観測に最適の場所。そのため日本のすばる望遠鏡を含む世界各国の天文台が設置されています。天文台では天体や天文現象の観測を行うほか、宇宙の謎解きをはじめ様々な天文学に関する研究が行われています。

冬になると山頂が白い雪に覆われることから、ハワイ語では白い山の意味を持つマウナケア。また、山の最高点のプウ・ヴェキウと呼ばれる場所は、同時にハワイ諸島の最高点でもあります。しかも海底からの高さは、なんとエベレストを抜いて世界トップ!ただ、自分の体積が広いことから海底が重さを支えきれず、少しずつ押されて高さが減少しているとのこと。問題はさておき少し笑ってしまうお話です。

そんな可愛らしい一面も持つマウナケアですが、古くからネイティブハワイアンにとっては神聖な場所として崇められています。そのためTMT問題によるデモも頻繁に行われており、特に2019年には約5か月に渡り山頂へ行く道が閉鎖されていました。原住民の気持ちを考えると複雑ではありますが、観光の面から言うと最高に素晴らしい場所です。この場所に足を踏み入れる際は、彼らに敬意を払うことを忘れないようにしましょう。

観光する前に知っておきたいTMT問題

TMT(Thirty Meter Telescope)問題とは、マウナケア山頂付近に新しく建設予定の巨大な光学赤外線望遠鏡をめぐり、反対するネイティブハワイアンや一部の地元住民との間に生じている問題のこと。

なぜ反対運動が起きているのかというと、ハワイ島にはマウナケアから流れる地下水が流れているため、建設にあたり出る汚染水やゴミ・景観への懸念、原住民との話し合いの中で13基のみ設置可能とされている天文台の数をオーバーすること、他の天文台を取り壊すには自然への影響が大きいこと、そして何よりここはネイティブハワイアンにとって聖地だということが関係します。

マウナケア山頂付近は世界でも類を見ないほど天体観測に適した場所であり、この巨大な望遠鏡は新たな星の発見や宇宙のさらなる研究に役立てられます。建設を進めたいプロジェクト側は、問題視されている水質や動植物・景観などについてはほとんど影響のでない場所を選んでいるとのことですが、原住民にとっては、ただでさえアメリカ本土を含む外国人に自分たちの神聖なる土地を奪われてきた過去があります。

そのため今回だけは譲れないという信念のもとこのデモは行われています。なお、この建設に参加している5つの国には日本も含まれています。

ハワイ・マウナケアで見る天体観測の魅力

私たちが原住民に対して考えるべきことやTMTなどの様々な問題はありますが、マウナケアでしか見られない素晴らしい光景がここにはあります。白い帯のように見える天の川や、どの星座なのか区別がつかないほど夜空を埋めつくす満天の星たちは、天体観測が持つ面白さを遥かに超えた感動を与えてくれます。

マウナケア山頂付近は風が強く大気の汚れを払拭してくれるため、大気の汚れで発生する星の瞬く姿ではなく、星そのものの光を肉眼でとらえることができます。地球上でもっとも多くの星を観察できるだけでなく、北極星と南十字星を同時に見られることでも知られているマウナケア。いかにこの場所が天体観測に適しているのかがわかります。

オニヅカビジターセンター

マウナケアは、標高が高いため山頂へ簡単な気持ちで行くわけにはいきません。詳しくは次の項目でお伝えしますが、山頂で星空を見たい方はツアーに参加するのがベストな方法。とはいえ個人で行きたい方も多いはずです。そんな時におすすめなのがオニヅカビジターセンター

オニヅカビジターセンターはマウナケア山の中腹にある休憩施設で、中小型の望遠鏡も数台設置されている為ここからも天体観測が可能です。施設の反対側にはマウナロアが一望できる小高い丘があり、ここから見る景色もおすすめ。山頂に比べると景観が劣るのではと心配になりますが、中腹でも標高は2,800m!十分に美しい星空を観察することができます。子供と一緒のご家族や年配の方、高山に慣らす身体を作る時間のない方もぜひ足を運んでみてください。

スポット名 Onizuka Center for International Astronomy Visitor Information Station
住所 Mauna Kea Access Road, Hilo, Hawaii 96720
電話 +1 808 934 4550
+1 808 935 6268(道路状況)
営業時間 9:00〜18:00
サイトURL http://www.ifa.hawaii.edu/info/vis/

ハワイ・マウナケアへの行き方

コナ空港からは、ケアホレエアポートロードを進み19号線を右折、カイミナミドライブを左折し進んだ後は、190号線を左折しひたすらまっすぐ進みマウナケアアクセスロードを左折。そのまま進むとオニヅカビジターセンターに到着します。途中右に曲がるマーナーロードがありますが絶対に曲がらないでくださいね!

ビジターセンターから山頂までは、そのままマウナケアアクセスロードを進むと到着します。所要時間はオニヅカビジターセンターまで約1時間10分、その後山頂までは約30分です。

ヒロ空港からは、北西方向にエアポートロードを進みハワイベルトロードを左折、プアイナコストリートを右折して2000号線をひたすら走ります。途中サドルロードに変わった後もひたすら走りマウナケアアクセスロードを右折します。所要時間はオニヅカビジターセンターまで約50分です。

サドルロードは大丈夫?

ヒロ空港側から行くサドルロードは、クネクネした道やアップダウンが多く注意が必要とされてきましたが、近年整備が進み保険も適用、運転しやすい道に変わっています。ただ、夜間は街灯がないうえ深い霧に包まれることがあります。反射板は設置されていますが、北側には旧道も残っており間違えると行きとは異なる道に怖さすら感じます。そのため星空を見た帰りにヒロの町へ戻るのはあまりおすすめできません。コナの町に宿泊するよう事前に計画を立てておきましょう。

ハワイ・マウナケアで星空を見る際の注意点

マウナケアの山頂付近は標高4,200mを超える高地であることは先にもお伝えしました。ビジターセンターでさえも標高2,800mのため、どちらにしてもちょっと散歩に行くような感覚で訪れるわけにはいきません。防寒具など準備が必要になりますので、どのようなことに注意すべきか事前に確認しておきましょう。

服装

まずは服装から見ていきましょう。何度もお伝えしている通りマウナケアは標高が高く、特に冬場のマウナケア山頂付近は氷点下まで気温が下がることがあります。ツアーで行く方は防寒具が用意されていることがほとんどですが、念のためツアー会社には確認を!季節によっては、ヒートテックやライトダウンなどをプラス自分で用意しておくと良いでしょう。

個人で行く方はもちろんあらゆる準備が必要です。日中は冬でも半袖で過ごせるハワイ島ですが、マウナケア山頂へ行く予定の方はコートや手袋、マフラーなど、日本の冬〜真冬並みの服装を想定し日本から用意していきましょう。

天気

マウナケアの天気は、年間通して太陽に恵まれており平均300日は晴れていると言われています。それ以外の日は雨かというとそうではなく、ほとんどが曇りで雨が降るのは年間7日ほどしかないのだとか。

ただ、近年温暖化の影響で天気の悪い日が増えているとの情報もあります。中でも雨が降りやすい時期は11月〜3月。加えて山頂付近は風が強く、冬は雪が積もることもあります。上記でも紹介した通り防寒対策は忘れずに!

気圧

標高が高いマウナケア山頂付近では、気圧が下がり低酸素状態に陥りやすくなります。それはイコール高山病になる可能性が高いということ。高山病は頭痛やめまい、吐き気だけでなく最悪の場合呼吸困難を起こし死にいたります。知らないうちに意識が低下して事故を起こす可能性もあり、それだけ恐ろしいということです。

高山病は時間をかけて身体を高度に慣らしていくことにより回避できるので、ビジターセンターで1時間ほど過ごしたのち山頂へ出発するようにしましょう。前日はお酒をひかえ、山頂では走ったり星を見るのに寝転んだり、ましてや車の中で眠ってしまうことのないよう注意してください。

また、妊娠している方や心臓疾患等の持病をかかえている方、16歳未満の子供など、リスクのある方はビジターセンターより先には行くことができません。24時間以内にダイビングをした方も減圧症になる恐れがあり非常に危険です。ダイビングをした日は飛行機にも乗らない方が良いので、マウナケアへ行く方は余裕を持ったスケジュールを組み立てるようにしましょう。

持ち物

手袋やカイロ(開封は標高の低い場所で)などの寒さ対策グッズのほかにマウナケアに持って行くと役立つものは、高山病対策に血糖値を上げてくれる飴やチョコレート、そして何より水です。水分が不足すると高山病にかかりやすくなります。水分は普段よりもこまめに取るよう心がけましょう。

レンタカー

マウナケアへレンタカーで行くにあたり知っておかなければならないことがあります。それは、山頂へと続く道はほとんどのレンタカー会社が保険適用外だということ。その為、保険適用内であるオニヅカビジターセンターまではレンタカーでも安心して行くことができますが、その先の責任は全て自分で負うことになります。さらには標高が高いので、高山病など万が一のことがあると運転どころではなくなります。

また、係員による車種やガソリン量のチェックがない時間帯に、4WD以外の車で山頂に来ている方も見かけますがオフロードのため危険が増します。絶対に真似しないようにしてください。しかも日没後は30分以内に降りなければならないルールがあり、調子が悪くなっても休憩などしてられません。少しでも不安を感じる場合は、4WDの車を借りていても自力で行くのはやめて、ツアーに参加することが賢明です。

ハワイ・マウナケアは星空天体観測以外もおすすめ

星空が美しいマウナケアですが、天体観測以外にも注目したいポイントがいくつかあります。例えば雲海や冬の山頂の雪景色、満月の雨が降った日に見られるムーンボー(夜空にかかる虹)など、その季節や天候・時間帯によるもの、月の状態によって見られる限定的なものなどいろいろ。代表的なものを紹介しておきますので意識しながら楽しんでみてくださいね。

高山植物

オニヅカビジターセンター付近で注目してほしいのが高山植物。特に絶滅危惧種に指定されている銀剣草(シルバーソード)は、マウナケアとマウイ島のハレアカラ、そしてヒマラヤにしか生息していないキク科の植物です。とても繊細な植物で、人の指先で触れる程度の熱ですら影響を与え枯れる原因になってしまいます。絶対に触れないようにしてくださいね。

さらに6〜10月ごろは銀剣草の開花の時期。この植物は毎年花を咲かせるのではなく、枯れる前に一度だけ花を咲かせて種を残し、人生を終えていく特徴を持っています。平均寿命は20〜30年ですが、50年以上生き延びたり中には5年で幕を閉じる銀剣草も。そして最後に咲かせる花の数はなんと500個とも言われています。もし花を咲かせた銀剣草に出会えた方は、最期の時期を力強くも美しく生きる銀剣草の姿を目に焼きつけてほしいなと思います。

夕暮れ

冒頭でも少し触れましたが、マウナケアは素晴らしいサンライズやサンセットが見られる場所でもあります。特に夕暮れ時の雲海上にはオレンジ色を中心に色彩豊かな光景が広がり、その雲海に沈んでいく太陽の姿は本当に美しく息をのむほどに感動します。星空観測の前にはこの素晴らしい光景をぜひご覧になってください。

ツアーで行かれる方も、サンセットと星空観測が一緒になったものや、夜中に出発して星空とサンライズを楽しむものなど様々なプランから選べるので大丈夫。山頂まで行かないツアーもあるので必ず申し込み時に確認してくださいね。

地球の影

地球の影とは、日の出直前または日没直後のおよそ20分間の間に反対の空に見られる現象のこと。ちょうどその時間帯は、太陽の光が観測地点に直接届かず、夜と朝の境界線や昼と夜の境界線にいる時間帯。その上空にわずかに太陽光が射しこむことでこの光景は生まれます。

地球の影がどの部分を指すのかというと、例えば日が沈んだあとの場合、反対の東の空の下の部分に青とピンクのグラデージョンが見えます。ピンクのグラデーションはビーナスベルトと呼ばれており、夕日が当たってできる現象です。

その下の地平線とビーナスベルトに囲まれた青い部分が、太陽の光が当たっていない地球の影になります。この地球の影は、日本でも秋〜冬の関東地方を中心に見られるのですが、マウナケアの地球の影は規模が違います。自分が地球に存在していることをまさに実感できるひとときです。

マウナケアで心に残る素晴らしい体験を!

今回の記事では、マウナケアの星空をはじめとする様々な魅力について紹介してきました。世界には美しい星空や夕焼けが見られる場所がたくさんあり、それぞれが違う魅力を放つので一概にどこが一番とは言えませんが、マウナケアで見るこの光景は間違いなく大きな感動を与えてくれます。

もしも時期を選べるなら、月の光に照らされない新月前後の星空が最もベスト。加えて夏の季節なら雨の心配も軽減されます。とはいえムーンボーのように逆の状態でないと見られない素晴らしい現象もあります。これだけの大きな規模を誇るマウナケアですので、天気に恵まれずともきっと何らかの感動は残してくれるはず。皆さんもハワイ島を訪れた際にはぜひ足を運んでみてくださいね!

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