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南北境界線を越えてみた?!板門店(北朝鮮)はどんな場所?見学ツアーや服装制限など一挙ご紹介。

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韓国旅行といえばソウルです。板門店はソウルから北西へ約60キロの場所に位置し、韓国と北朝鮮の間にある「軍事境界線」です。対立の緊張感が肌で感じることができる板門店への行き方は?ツアーでないと見学できない?服装制限などある?本編は板門店について詳しくご案内します。

板門店はどんな場所?

板門店は朝鮮半島の南北を隔てる北緯38度線と呼ばれる軍事境界線があり、韓国と北朝鮮との対立の緊張感が肌で感じることができる場所です。1953年の停戦協定以来、軍事境界線を挟んで南北にそれぞれ2kmにわたって、非武装地帯が設けられています。板門店はその非武装地帯の中にあり、特に共同警備区域(JSA:Joint Security Area)という名称がつけられています。直径800メートルしかないエリアになりますが、南北間での対話場所となっており、南北の行政の管轄外のエリアとして知られています。

 

この地域は韓国軍を中心とする国連軍と、境界線の反対側の北朝鮮軍が境界線を挟んで向かい合わせで警備を行っている場所で、南北側それぞれ6ヶ所の警備所を設け、35名の警備兵が配置されています。

国家が分断される象徴的なスポットとなっていますが、今はひとつの観光資源として知名度が上がってきており、軍事境界線を境とした国と国との緊張感を肌で感じることができる数少ないスポットとして観光客が絶えません。ソウルからたったの1時間強でアクセスできるのも、ツアーの人気の秘密のひとつです。

板門店の歴史について

ここで少し板門店の歴史についてお話しします。1951年当時、停戦会談場所がノルムン里にある居酒屋前の豆畑に設けれられていました。停戦会談に参加していた中国のために漢字表記を用い、ノルムン店を意味する板門店という名称が使われ始めました。1953年には停戦協定が結ばれ、軍事境界線を境とした南北それぞれ2キロに非武装地帯を設置し、翌1954年に設置されたのが板門店を中心とした直径800メートルの共同警備区域です。

南北分断後大きな事件は1度だけあり、共同警備区域の自由な往来ができていましたが、1976年のポプラ事件をきっかけに境界線を越えることが許されなくなり、南北境界線の存在がより大きくなりました。

南北軍事境界線が停戦協定のときに定められて以来60年以上が経ちますが、今なお南北分断の象徴のままであり、対立の緊張感は朝鮮戦争のときからずっと続いたままだと言えます。

板門店は危険な場所?観光の現状とは

板門店は韓国と北朝鮮を分断する南北の象徴的な場所ですが、観光ツアーが旅行会社各社から催行されており、観光資源としての役割が大きくなって来ています。観光ツアーが行われているといっても、ツアーに参加する際には制約がいくつかあり、決まり事を守った上での参加となります。また、個人での板門店訪問はできず、板門店観光を企画している旅行会社のツアーに参加することが一般的です。

板門店ツアーは韓国側からのみの見学になりますが、北朝鮮側でも同様の軍事境界線見学ツアーが開催されています。ここで言いたいことは、韓国だけでなく北朝鮮側としても板門店はひとつの観光資源として成り立っているということです。

軍事境界線付近では確かにいつ何が起こっても不思議ではありませんし、攻撃されることもありうることです。そういう意味では危険な場所であることは間違いありませんが、観光ツアーがいくつも開催されているということは状況が安定しているとも言えますし、ガイドや軍人の指示や注意を守っていれば危害を加えられることはありません。このあとご説明する注意点を守り、板門店ツアーでしかできない体験を是非みなさんも味わってみてください。

板門店ツアーは日本語ツアーへの参加がおすすめ

板門店は日本人観光客が多くいますので、日本語での対応をしているツアーは簡単に見つけることができます。外国語のガイドだと理解しきれないところがどうしても出てきてしまいますが、日本語で案内してもらえると分かりやすいですよね。特に板門店ツアーでの注意点が多くありますので、日本語でのツアーを選ぶことをおすすめします。

どこの旅行会社のツアーでも、朝8:30〜9:00頃にソウル市内を出発し、15:00〜16:00頃に戻ってくる行程となっています。半日程かかりますので、板門店ツアーを次の旅行で考えているのであれば、板門店ツアーのために余裕を持った日程にするといいですね。

この板門店ツアーは1日に参加できる人数が限られており、近い日程だと満席となっていることがあります。予約をしようとしたタイミングが遅かったために、ツアーに参加することができなかったということがないよう、残席状況は早めに確認しておきましょう。

板門店ツアー参加時の注意点

先ほどもお話ししましたが、板門店ツアーに参加する際には必ずいくつの制約を決まり事を守らなければ行けません。

誓約書にサイン 

板門店ツアーは何が起こっても自己責任という条件があります。観光開始前に誓約書にサインする必要がありますので、ある意味覚悟のいるツアーとなっています。板門店ツアー参加時はツアーガイドや軍人の指示は絶対です。指示に従わないようなことがあれば、自分の身の安全が脅かされたり、ツアーから離団されてしまうこともありますのでご注意ください。

北朝鮮に対してはいかなる行動もしてはいけない

南北軍事境界線を挟んで北側にはもちろん北朝鮮軍が常駐しています。その北朝鮮の兵士に対して挑発する行動はもちろんですが、手を振ったり指をさしたりすらしてはいけません。

パスポートは必携!

韓国国内のツアーではありますが、パスポートは必ず持参しなければなりません。板門店ツアーへ参加するときには身分証明でパスポートのチェックがありますので、ホテル忘れることのないよう肌身離さず持ち歩きましょう。もしホテルに置いてきてしまうと、当日ツアーから外されることになりますので、注意が必要です。

板門店ツアーに参加する時の服装

板門店ツアーには参加できない服装がいくつかあります。板門店を観光する予定がある場合は、旅行前に持ち物チェックをしてみましょう。

板門店ツアーでは相手を挑発するような文字がデザインされている服装や、破れたジーンズやサンダルなど過度にラフな格好での参加はできません。

より具体的には、作業服、レザーの服やジーンズ、サンダル、半ズボン、ミニスカート、袖なし襟なしのTシャツ、派手な服、身体に密着する服、軍服スタイル、トレーニングウエア、スリッパ、ブランドのロゴが模様となって全体を覆っているマフラーやジャンバー、スポーツチーム等のロゴが大きく入った服や帽子などが挙げられます。

カメラの撮影について

基本的にカメラは板門店ツアーに持ち込むことが可能です。ただ、カメラのレンズの種類でひとつ注意点がありますが、90mm以上の望遠レンズの持ち込みは許可されていません。出発する前にレンズを予め交換しておいてください。

カメラの持ち込みができるといってもどこでも自由に撮れるというわけではなく、撮影禁止とされているところが一部あります。外部に漏らすことのできないものがありますので、ガイドや軍人が撮影禁止と指定する場所での写真撮影は控えましょう。

海外旅行保険の適応外?

板門店ツアー参加時に万が一の怪我などがあった場合、海外旅行保険で補償されない可能性が非常に高いです。というのは、海外旅行保険では戦争危険免責という項目があるのが一般的だからです。

海外旅行保険では、戦争、外国の武力行使、革命、政権奪取、内乱、武装反乱その他これらに類似する事変は「戦争危険」に該当し、これらを原因とする損害については、保険金のお支払いの対象とはなりません。このような項目が記載されているとき、海外旅行保険では万が一の場合、保険で補償対象外となってしまいますので、気をつけましょう。

板門店の観光ポイント

韓国と北朝鮮との対立の緊張感を味わうだけでなく、板門店とその周辺に一見の価値がある観光ポイントがいくつあります。

ポプラ事件と帰らざる橋

この板門店では、1976年8月18日に連合国軍兵士が北朝鮮兵により殺害されるという「ポプラ事件」がありました。このポプラ事件を慰霊する記念碑が建てられており、板門店ツアーではこの記念碑を見ることができます。このポプラ事件が起こる前までは南北間での境界線の往来ができていたのですが、事件をきっかけに相手のエリアには入ることができなくなってしまいました。

また、南北捕虜の送還が行われた橋があり、1度渡ってしまうともう2度と帰ることができなかったことから、「帰らざる橋」という名前がつけられました。この橋も板門店ツアーで見学することができます。

臨津江と自由の橋

朝鮮半島の統一を祈願して建設された建物が臨津江です。その臨津江にかかる唯一の橋が自由の橋と呼ばれています。

朝鮮戦争の後、1953年に休戦協定が締結されました。その後、捕虜たちはここを渡り、自由の身となって韓国に戻っていったのですが、その由来から命名されました。ここは板門店のようにツアーに参加する必要はないため、板門店付近を観光する多くの観光客が訪れています。

平和の家・自由の家・板門閣

軍事停戦委員会本会議場は共同警備区域内の青い建物で、この建物を境に境界線が引かれています。この会議場の内部には入ることができ、ここだけは境界線を越えることを許可されています。たって1メートルほどですが、北朝鮮側に入る貴重な体験をすることができるスポットです。

軍事停戦委員会本会議場の周囲には、北朝鮮側に板門閣という建物があり、反対の韓国側には自由の家と平和の家があります。これらはいずれも会談や休憩施設として使用され、観光スポットにもなっています。自由の家と板門閣の内部には南北連絡事務所が設置されています。

ここでしか買えないお土産が!

JSA保安見学館にはお土産・記念品を購入できる売店があります。売店にはここでしか買うことのできないものが販売されていますので、板門店を訪問した記念のお土産を買いたい時はこの売店で買っておきましょう。

板門店へ行く前に知っておきたいこと

板門店は非武装地帯の中で唯一の対話場所であるため、南北首脳会談が行われることがあるなど、現地事情によって板門店ツアーの催行が中止されることがあります。また、南北間での緊張が高まり、見学場所が変更になったりするなど、変更が起こりやすいツアーと言えます。2018年4月文在寅大統領と金正恩労働党委員長の会談が予定されていますが、このようなときには予約時には催行予定だったとしても急遽ツアーが中止になってしまいます。予約後もこまめに状況をチェックしておきましょう。

ダークツーリズム

旅行のジャンルの中にはダークツーリズムと呼ばれるものがあり、歴史的に悲劇が起こった場所を訪れ、そこで起きた出来事の記憶を継承することや考えるきっかけを得ることを目的とした旅行があります。板門店ツアーもダークツーリズムのひとつと言え、朝鮮戦争をきっかけに分断された韓国と北朝鮮の悲劇的な事実の記憶を後世に残し、平和について考えるきっかけになります。

特に海外旅行だと目を疑うようなほど綺麗な絶景であったり、その土地ならではの食べ物を食べたり、そういう楽しみ方が一般的ですが、歴史的に大きな出来事に直接触れ、そこから学びを得ることも旅行のひとつ形態として一般的になってきています。

板門店のまとめ

板門店ツアーは南北を分断する象徴となっている軍事境界線の間近まで行け、また韓国軍と北朝鮮軍が境界線を越える者がいないかにらみ合うような場は非常に緊張感があります。貴重な体験をできるのは間違いありませんが、その分危険にさらされることも無きにしもありませんので、ツアーガイドや軍人の指示や注意事項は守りましょう。ツアーは非常に人気があり、板門店にいけるのは外国人の特権でもありますので、島国の日本では体験できない国と国どうしの緊張感を味わってみませんか。

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