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【上海からスグ!】蘇州の大人旅で行く世界遺産6選!アクセス方法解説付

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人気の上海旅行、どこを観光しようか迷う人も多いのでは?そこで今回は、上海と合わせて訪れたい世界遺産の都「蘇州(ソシュウ)」市を、アクセス方法おすすめツアーと合わせてご紹介。

山水の佳景ひろがる歴史庭園や、東洋のベニスと謳われる水郷景観地・歴史文化街区世界遺産に登録される蘇州の趣ある見どころを、6か所に絞って解説していきます。

それではこの街に流れ続ける運河のように、ゆるやかに、しっとりと、雅な大人の旅へご案内しましょう。

 

上海からスグ行ける蘇州(ソシュウ)ってどんなとこ?

「蘇州(ソシュウ/Suzhou)」は、その街の美しさと上海から日帰りもできる好立地な環境が評判を呼び、一年を通して観光客が足蹴く訪れる人気急上昇中のスポットです。(行き方は後述する「上海から蘇州までのアクセス方法」を参照)

まずは名所をご紹介する前に、蘇州について歴史を交えながら簡単にお話しておきましょう。

蘇州の歴史とその背景

蘇州は中国「江蘇省(コウソショウ)」の東南部に位置し、省の経済的中心地。 中国五大湖の一つである「太湖」と、中国の東西をむすぶ「京杭(ケイコウ)大運河」に隣接した水の都として栄え、別名「東洋のベニス」とも呼ばれています。その歴史はベネツィアよりも古く、アジア最長の川「長江(チョウコウ)」の南部エリア「江南」では、2500年の最古を誇ります。

秦王朝により中国が統一されるまでの春秋・戦国時代(紀元前514年)、蘇州は「」の国王より国の都として制定されます。これを機に蘇州は次第に整備化され、「呉」の文化的中心地として更なる発展を繰りかえしていきます。時を同じくして中国の誇り高き大動脈、「京杭大運河の建設が開始され、行政と貿易の中心地となったことも蘇州繁栄の大きな理由になりました。

その後、隋(この時代に初めて蘇州と命名)、唐、明、清と続いていく中国王朝のもとに蘇州は栄華繁栄を極め、豊かな経済都市へと発展します。 これらの時代を通して育まれた美しく繊細な文化の多くは、現在の蘇州市に伝え残され人々を魅了して止みません。

とくに主要産業であった絹織、綿織技術などの「伝統工芸品」は、今も受け継がれる蘇州の特産品。水との結びつきが強い蘇州市ならではの「歴史・文化名所」、蘇州をささえる命脈でもある多くの「運河」は世界遺産に登録されています。

それでは蘇州市が生み出した壮大なる世界遺産を、6か所に厳選してご紹介していきましょう。

蘇州に見る世界遺産

運河や湖といった地理的環境に恵まれた蘇州は、これを巧みに利用した多くの庭園水郷街を生みだしています。

1.蘇州古典園林

蘇州古典園林」とは世界遺産に登録される蘇州の代表的な9つの庭園の総称です。これを含め 蘇州に現存する170の美しい古典庭園の多くは、明王朝の最盛期(16世紀~18世紀)に裕福な商人や文化人たちによって造られています。

限られた空間に絶妙なバランスで設置される水と木と石。天然の素材だけで造られた趣ある庭園は、蘇州の優雅で繊細な歴史文化を表現する芸術作品ともいえるでしょう。

1997年世界遺産登録庭園

拙政園網師園留園、環秀山荘

2000年世界遺産登録庭園

滄浪亭、獅子林、芸圃、耦園、退思園

このうち「拙政園」と「留園」は、北京の「頤和園」と承徳の「避暑山荘」とともに”中国四大名園”にも数えられています。 今回はこの「拙政園」と「留園」に、「網師園」をプラスした3か所の庭園をご紹介します。

1-1.拙政園(ジュオジョンユエン)

5ヘクタールの敷地をもつ蘇州最大の規模であり最古の歴史をもつ古典庭園、「拙政園(ジュオジョンユエン)」。「明」時代の正徳4年(1509年)に、政界から失脚させられた御史王献臣が故郷に戻り造ったとされています。園内は住居、家屋、庭園というスタンダードな私家庭園

池が70%を占める園内は、水を基盤に建造物と観葉植物が美しく配置されています。 広大な敷地内は東、中、西と3部に分かれますが、もとは住宅であった蘇州庭園博物館などがあるメインスポットは全て中部に位置。拙政園を訪れる際はこれらを考慮して見学しましょう。

拙政園でおすすめの見どころは、なんといっても御史王献臣の応接間として設置された「遠香堂」と、そこから見る眺望です。壁にガラスを使用しているため、窓越しから自然美に満ちた外の景観を存分に堪能することができます。

室内に置かれた格式ある椅子に腰かけ、山水の美を愛した御史王献臣の思いに寄り添うのも一興です。

拙政園
住所:蘇州市東北街178号
電話:962015
入園料:ハイ シーズン90元 ロー シーズン70元
開園時間: 7:30~17:30(3月1日~11月15日) 7:30~17:00(11月16日~次年2月29日)

1-2.留園(リィウユェン)

同じく「明」の時代に造られ拙政園に次ぐ2ヘクタールの大規模な個人庭園、「留園(リィウユェン)」。もとは東園と名付けられたこの庭園は、小卿であった徐泰時が免官されたのちに造ったもの。徐泰時の死後、荒れ果ててしまった留園を、秦の時代(1794年)に劉恕が改築し「寒碧荘」、別名、劉恕の姓の文字をとって「劉(リュウ)」と名づけられました。

その後、次々と持ち主が変わり衰退と修繕を繰り返した留園は、1954年から始まった蘇州市政府の最後の修繕により一般開放にいたります。なお、留園の名は寒碧荘の別名であった「劉(リュウ)」の漢字が簡素化されて「」となっているそう。

留園の見どころは、何といっても細部に渡り贅を尽くした多種多様の豪華な建造物と奇石。奇石とは太湖周辺から切り出された穴の多い石のこと。留園の代わり続けた園主のうち、徐泰時・劉恕・盛康の3名が石好きだったこともあり、園の中でも最高美とされる「冠雲峰」と呼ばれる名石もここで見ることができます。

園内を散策していると、古色蒼然な建造物に奇石と観葉植物が融合する、しみじみとした趣ある風情にであいます。そっと足をとめて五感を研ぎ澄まし、りんとした空気にただよう留園の世界観を感じてみましょう。

留園
住所:蘇州市留園路338号
電話:(0512) 6533 7903 
入園料:ハイ シーズン55元 ロー シーズン45元
開園時間:7:30~17:30 <3月1日~10月14>、7:30~17:00 <10月15日~2月29日>

 
1-3.網師園(ワンシーユエン)

「南宋」時代に、史正志が高官引退後に造った小規模の私家庭園、「網師園(ワンシーユエン)」。前述する2つの庭園と異なり、邸宅と庭園を同時にみることができます。コンパクトにまとめられた園内は見学しやすいため、最高の格式をもつ完璧な庭園をじっくりと堪能しましょう。

網師園
住所:蘇州市滄浪区帯城橋路闊家頭巷11号
入園料:ハイ シーズン40元 ロー シーズン30元

この他の庭園の住所、入園料は以下を参考にしてください。

獅子林】 
住所:蘇州市園林路23号
入園料:ハイ シーズン40元 ロー シーズン30元

滄浪亭
住所:蘇州市滄浪亭街3号
入園料:ハイ シーズン20元 ロー シーズン15元

退思園
住所:蘇州市同浬鎮古鎮区新填街234号
入園料:30元

耦園
住所:蘇州市平江区倉街小新橋巷6号
入園料:ハイ シーズン25元 ロー シーズン20元

芸圃
住所:蘇州市文衙弄5号
入園料:10元

環秀山荘
住所:蘇州市平江区景德路262号
入園料:15元

2.水郷景観地・歴史文化街区

続いてご紹介する蘇州市の世界遺産は、水郷の景観ひろがる歴史文化街区。水と縁の深い蘇州ならではの美しい光景があちこちにみられる必見の観光スポットです。 街中に張りめぐる運河が人々の暮らしと一体化し、落ち着きある優美な雰囲気をまとうその姿に注目。目を閉じればかすかに聞こえる運河の流れに耳を傾けて、蘇州の非日常的な空気を堪能してみましょう。

2-1.平江歴史文化街区(ピンジャン)

蘇州の中でも特に”古き良き中国”の街並みを見られる場所がここ、「平江(ピンジャン)歴史文化街区」。前述した蘇州古典庭園のひとつである「拙政園」からすぐ、運河沿いに1.6km続く平江路界隈をさします。このうち白塔東路から南にのびる1.1kmのエリアが世界遺産に登録。

「宋」王朝のころ「平江府」と呼ばれていた当時の蘇州を物語る、歴史ある美しい街並みが特徴です。

石畳に建ち並ぶ古民家と、運河を渡る手漕ぎ船。白い壁と黒い屋根がメインカラーの街並みは、いつかどこかで見た古い水墨画のよう。

この街に流れる静かな時間に合わせるように、ゆっくりと歩を進めていくとカフェやレストランの姿も見えてきます。大都会、上海とは違った風情あるただづまいに浸りながら、美味しいランチを楽しむのも素敵ですね。

もちろん運河をゆっくりと進む船に乗って、街の周辺を散策するのもおすすめです。いくつもの石橋をくぐり、水と融合する人々の生活を垣間見るー。ここでしか体験できないとっておきの小さなアトラクションです。

平江歴史文化街区
手漕ぎの遊覧船:6人乗り、1艘150元、所要約40分
アクセス: 蘇州市古城東北隅(蘇州駅から車で5分ほど)

2-2.山塘歴史文化街区 (サンタンジェ)

欧米人にも人気が高い活気ある水郷都市、「山塘(サンタンジェ)歴史文化街区 」(1985年に修復)。西暦885年「唐」王朝のころ、詩人であり知事であった白居易(はくきょい)が、城門(しょうもん)から虎丘(コキュウ)を結ぶ山塘運河を開削。それに伴い「山塘街」として建設されたのが始まりです。

ノスタルジックな古い中国の街並みと、人々の生活により密接した賑やかな商店街が特徴です。八百屋や総菜屋に混じって、観光客用の土産物屋が雑多にひしめき合い、色鮮やかな中国らしい街並みが楽しめます。

「七里山塘」といわれる「山塘街」。この街の中心にある新民橋から七理=3.5km(一里:500m)続く虎丘の南門までを、遊覧船に乗って散策することができます。日が落ちた後は、さらに旅情を誘う優雅な船旅がのぞめます。異国情緒あふれる水郷の街並みを存分に堪能してください。

山塘歴史文化街区
運河遊覧船:56元/人(料金は年々上昇傾向にあり)
所要約往復40分
アクセス:蘇州市閶門外山塘街

3.盤門(パンメン)


紀元前514年、蘇州城の建設にともない造られた「盤門(パンメン)」(1351年に修復)。蘇州市で唯一残る水門が2か所、陸門が2か所から成り立つ城門であり、城を取り囲む城壁の一部でもあります。城壁上部にある要塞には、当時の面影を色濃く残す大砲の姿も。

「北で万里の雄大さを見、南で盤門の麗しさを見る」と謳われる景観美を誇り、周辺にある「呉門橋」、「 瑞光塔」とともに「盤門三景」と呼ばれます。この「盤門三景」を含む周辺は「盤門風景区」として整備され、地元の人々が憩いの場として集う古城遺跡公園として保存されています。 

「盤門風景区」は非常に広く、ゆっくりと周れば数時間はかかります。見どころを事前にチェックして観光するのも良いですが、緑豊かな美しい盤門周辺を、ゆっくりと散策するだけでも素敵な思い出になりますよ。

【盤門】
入園料:40元
アクセス:蘇州市姑蘇区東大街49号 /地下鉄4号「南門」駅から徒歩10分 蘇州駅から車で20分

上海から蘇州までのアクセス方法

上海から日帰りも可能な人気の蘇州観光。その距離わずか120km。さまざまなルートがありますが、ここでは2通りの行き方をご紹介しておきましょう。

その1:上海浦東空港からバスで蘇州へ行く

事前に蘇州行きが決定している場合は、上海観光の前に蘇州をおとずれるのがベストです。こうすれば日本から上海到着後、そのまま上海浦東空港からでている蘇州行きの空港バスでスムーズに蘇州へ向かうことができます。

まずは第一ターミナルと第二ターミナルの間にある「Long Distance Bus」の表示を探しましょう。中国語や英語が苦手でも、とにかくバスのマークが目印なので簡単です。表示に従ってエレベータで一階におります。あとは窓口でチケットを買えば、待合室でバスを待つだけです。

気を付ける点は、蘇州行きの空港バスが1時間に1本しかないことです。(毎時30分発)自分で乗ってきた飛行機の着陸時間によっては、1時間待つ場合もあります。この点さえ割り切れば、あとはバスに荷物を預けて蘇州市までひとっ飛びです。所要時間は2時間30分ほど(時間帯によります)。上海浦東空港からの運賃は80元。

中心地や蘇州の地下鉄を利用する方は、蘇州地下鉄1号線の博覧中心駅でおりましょう。 それ以外の方は、蘇州駅北、長距離バスターミナルが終点になります。

その2:上海駅から鉄道を利用して蘇州へ行く

中国の新幹線といわれる鉄道を使って蘇州へいくこともできます。中国では「高鉄」、「動車」とも。発車駅は「虹橋駅」と「上海駅」の二か所からでています。このうち「虹橋駅」の方は新幹線専用の駅になるので乗り場へのアクセスが簡単でおすすめです。

上海浦東空港から虹橋駅へ向かう場合は、地下鉄2号線を利用しましょう。途中、広蘭路駅での乗換が必須なので乗り場を間違えないように注意してください。 虹橋駅に到着後は、”新幹線の虹橋駅”へと向かいますが、直結しているので改札を出たらそこが乗り場です。そのままエスカレーターで2階に上がり、荷物検査を受けたあと、チケットを購入しましょう。

チケットに表示されるプラットフォームへ進み新幹線を待ちます。蘇州駅までは約30分。ただし上海浦東空港から虹橋駅までの地下鉄の時間、待ち時間、乗り換え時間などを合わせると、こちらも2時間以上はかかります。上海浦東空港からの運賃は44.5元。

「バス」と「新幹線」の各メリットとデメリット

どちらも上海浦東空港からと考えると、同じぐらいの時間がかかることが分かりました。それ以外の点を比べてみましょう。

空港バス

空港バスは新幹線より運賃が高め、渋滞の場合は到着時間がよめない、などデメリットはあります。しかし乗換や重い荷物を持つ必要もなく、何より中国語をほとんど使用しなくて済むのでトラブルレスに蘇州まで到着できるのがメリットです。

●メリット:語学力の心配はほとんどない。

●デメリット:運賃高め。渋滞の際は到着時間がずれる。

新幹線

新幹線は渋滞の心配もなく時刻通りに発車するので安心便利。車窓からみる蘇州までの街並みを楽しむ列車の旅も素敵なメリットです。しかし地下鉄や新幹線の切符購入には語学力が必要な点がデメリット。乗換を間違えてしまった場合、語学力のほかにも判断力が問われます。この点は、空港からでなく上海宿泊先からの出発でも同じことがいえるでしょう。

●メリット:渋滞の心配なし。だいたいの到着時間が分かる。

●デメリット:語学力が必要。迷った際には判断力や行動力も必要。

結論

初心者の方や、滞在期間が短くスムーズで安全な旅を楽しみたい方は、空港バス、または送迎付きのツアー参加がおすすめです。

 

蘇州観光のおすすめツアー

ここでは蘇州までの道のりに不安がある方へ、タビナカがおすすめする送迎付きツアーをご紹介します。

こちらのツアーは所要時間10時間、料金は16,800円/一人となっています。行きは宿泊先までお迎えにあがります。新幹線乗り場、虹橋駅までタクシー移動です。料金にはこのタクシー料金も含まれているのでご安心ください。

蘇州までの列車の旅を楽しんでいただいたあとは、前述した蘇州の世界遺産イチオシのスポット、「留園」など3か所を観光します。これに蘇州ならではの味を楽しむランチ、蘇州土産に最適なシルク工場巡りがついてお得感はいっぱい。これなら上海に滞在しながら、たっぷりと充実した蘇州での時間が過ごせそうですね。

ツアーの詳細はリンク先を参照してください。

まとめ

上海から日帰りでいける蘇州について、世界遺産登録の必見スポットやアクセス方法、おすすめのツアーを紹介しました。風流を楽しむ蘇州観光はワンランク上を求める”大人旅”にピッタリ。もちろん歴史旅、女子旅、カップル旅にもおすすめです。さあ、しみじみとした旅情を味わいに蘇州へいってみましょう。

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