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謎の遺跡,ストーンヘンジへの行き方&楽しみ方まとめ

観光
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大英博物館やビッグ・ベン、バッキンガム宮殿にウェスト・ミンスター寺院などなど、ロンドン観光には歴史と文化を堪能できるスポットが山盛りですよね。でも一つ、大切な場所を忘れていませんか?そう、それがストーンヘンジなんです。その姿を見ればだれでも「ああ、あれね」と相づちをうつストーンヘンジなんですが、その実態は今でも謎に包まれています。誰が何のために建造したのか、どうやってつくられたのかも謎というストーンヘンジ。その姿を目に焼けつけずしてロンドン観光を制覇したとは絶対に言えません。そんなロンドン観光のまさに「要石」とも言える、ストーンヘンジへの行き方&楽しみ方をまとめてみました。ぜひ参考になさってみて下さい。

 

そもそもストーンヘンジってなんなの?

世界で最も有名な先史時代(文字を利用する前の人類の歴史)の遺跡、それがこのストーンヘンジです。考古学者によると紀元前2500年前から紀元前2000年の間に建てられたと言いますから、今から4000年以上も前のことですね。円錐状に並んだ直立の巨石は、一体誰がどうやって、何のために建造したのかと、見る人の好奇心を強烈に刺激します。

ストーンヘンジは馬蹄形に配置される、門の形に組み合わされた高さ7メートルの巨石5組を中心に、直径約100メートルの周囲に高さ5メートルほどの立石が配置される構造になっています。夏至の日にはヒール・ストーンと呼ばれる高さ6メートルの玄武岩と、中心にある祭壇石を結ぶ直線上に太陽が登ることから、天文学上の深い知識と理解に沿って建てられたのではないか、と言われていますが、全ては謎のベールに包まれたままです。

このストーンヘンジと30kmほど離れたエーヴベリーの遺跡群はあわせて1986年にユネスコの世界遺産に登録されました。また、ストーンヘンジ自体もイギリスの国家遺産として保有・管理・法的保護がなされています。まさにイギリス、そして世界が守るべき貴重な遺跡、それがこのストーンヘンジなんですね。

 

ストーンヘンジは何のために作られたのか?

ストーンヘンジを構成する巨石は、最大のもので重さが約50トンもあると言われています。4000年以上も昔に、そんな巨大な石をどうやって、そして何のために建造したのでしょうか?その目的については、様々な説が提唱されています。

ケルト民族によるドルイド教の祭祀場説

古代遺跡の多くは、宗教と密接な関連があります。このストーンヘンジも、当時のケルト人たちが奉じていた宗教・ドルイド教の祭壇として利用していたのではないか、というのがこの説です。

ドルイド教は日本の神道と同じように、自然物を崇拝の対象にしています。巨石でつくられたストーンヘンジは、ドルイドの信仰に通じる部分も多く、古代ケルト人が宗教的儀式を行う祭祀場や太陽崇拝のための祭壇として利用していたのではないか、というのです。

ドルイド教は長い間異端として扱われていましたが、2010年にイギリス政府が正式に公認。夏至の日にはドルイド教を奉じる人たちや、自然を大切に思うエコロジスト達によるイベントも執り行われています。

天文台説

ストーンヘンジのヒールストーンが、夏至の日に日の出の方向と一致することは先に述べたとおり。その構造があまりにも精密であるため、宗教上の祭壇ではなく、天文台として利用していたのではないか、と唱える人もいます。

古代の人たちにとって、季節の始まりや移り変わりを知ることは、農作業を行う上でとても重要なことです。古代ケルト人もこのストーンヘンジを利用して、太陽の動きや天体を観察していたのでしょうか?もちろん確かなことは誰にも分かりませんが、ある学者によると、このストーンヘンジを利用すれば、日食の日付も計算できるというから驚きです。現代科学にも通じる知識や理解がストーンヘンジの建造に不可欠だったのは間違いの無いことでしょう。

王の墳墓説

巨石を利用した古代の遺跡と言えば、ピラミッドも有名ですよね。よく知られている通り、ピラミッドは古代エジプト王たちのお墓。であるならば、ストーンヘンジも古代の人々の墓の名残ではないか、というのです。実際、ストーンヘンジ周辺の発掘によって、数多くの遺骨や遺体の一部が発見されてきました。そう言われてストーンヘンジを改めて眺めてみると、確かにお墓に見えなくもない…。考えてみると日本のお墓も石柱を使いますもんね。ストーンヘンジがお墓だったとしても、不思議ではありません。

この他にも、UFOの発信基地説、治療施設説、そもそもストーンヘンジは古代の遺跡ではないとする捏造説など、さまざまな説や考え方が提唱されてきましたが、どれもハッキリとしたことは誰にも分かりません。4000年も前からそこにあるにも関わらず、何のためにそこにあるのか誰にも分からない…。そんなミステリアスさこそが、ストーンヘンジの最大の魅力かもしれませんね。

 

ストーンヘンジはどうやってつくられたのか?

では、そのストーンヘンジは一体どうやってつくられたのでしょうか?ストーンヘンジは3つの段階に沿って建設されたと考えられています。まず第一段階は土台づくりで、土を盛って外側に溝、内側に土手がある円形状の土塁(ヘンジ)が整えられました。その後、土手の内側に掘られた穴に木の柱が建てられ、最後に石柱が置かれたというのです。

この説が正しいとしても、やはり問題となるのはその石の大きさです。何十トンという巨石は30kmも離れた、マールバラ・タウンズから運ばれてきたと考えられています。しかしどうやって運ばれてきたのか?テコの原理を利用したとか、古代にはその地方に川が流れていて、水路を利用したなど、様々な説がありますが、これもハッキリしたことは分かっていません。

しかもストーンサークルの巨石はただ単純に積み上げられたわけではなく(それでもすごいのですが)、石同士が結合しやすいようにデコボコに加工が施されています。さらに、地面の起伏があるにも関わらず、水平が保たれているというから驚きです。その目的同様、建造方法もさっぱり不明なストーンヘンジ。その姿を眺めながら古代の人々が何にために、どうやって建造したのか自分なりの想像を働かせるのも、ストーンヘンジ観光の楽しみの一つとなるのかもしれませんね。

 

ストーンヘンジの場所

ストーンヘンジはロンドンから西へ約140km、イギリスのイングランド南部、ソールズベリー平原のエイムスベリーという場所にあります。

ストーンヘンジ周辺は平原になっていて、ほかには何にもありません。ストーンヘンジに向かう道すがら、所々で牛や羊が草をはむ、のどかな景色が続きます。そんなイギリス郊外の典型的な景色の中を進むと、突然丘の上に並ぶ巨石がその姿を表します。周囲になにもないため、遠くからでも迫力十分。昔ここは森だったと言いますから、現代のこの平野はストーンヘンジを際だたせるための自然の演出か?と思ってしまうほどです。

写真や映像などで、ストーンヘンジの様子を見ることは出来ますが、ストーンヘンジに向かうまでの道のり、そして周囲との溶け合うような光景は、やはり実際に足を運んでみなければ感じることはできません。ロンドンまで来たら、ちょっと足を伸ばして、ぜひストーンヘンジを訪れてほしいですね。

 

ロンドンからストーンヘンジまでのアクセス方法

ロンドン市内からストーンヘンジへ向かうには、レンタカーを借りて行くか、電車とバスを乗り継いで行く方法があります。ここでは公共交通機関を利用する方法をご紹介しますね。

まず、ロンドンのWaterloo(ウォータールー)駅からストーンヘンジの最寄り駅、Salisbury(ソールズベリー)駅まで向かいます。駅の券売機で往復チケットを購入すると便利です。券売機の利用方法が分からない場合、窓口で「Salisburyreturn ticket please」と言えば大丈夫です。片道の場合、「single ticket」と伝えてくださいね。

電車に乗ると約1時間半でソールズベリー駅に到着です。駅を出て左側に向かうと、ストーンヘンジ行きのバスが待っています。ここでチケットを購入しましょう。チケットは3種類。バス代のみの「tour bus only」が11ポンド(料金は全て2018年現在)、バス代とストーンヘンジ、オールド・セーラムの入場券がついた「tour bus plus Old Sarum & Stonehenge admission」18ポンド、バス代に入場券、そしてオーディオガイドまでセットになった「tour bus plus Old Sarum & Stonehenge admission & Cathedral donation」が22ポンドです。自分の目的にあったチケットを購入して下さい。

15分程バスに揺られたら、ストーンヘンジビジターセンターに到着します。そこからストーンヘンジまで2kmほど離れているため、ランドトレインと呼ばれている連結バスに再度乗り込みます。ストーンヘンジにトイレはないため、必要な方はここで済ませておきましょう。帰りのバスの時間を確認しておくのもお忘れなく。約10分でストーンヘンジに到着です!乗り継ぎがちょっと面倒ですが、何より自分の足で向かうと旅行気分もさらに盛り上がりますよね。ぜひチャレンジしてみて下さい。

 

ストーンヘンジ観光が楽々できちゃうツアーもあります

自分で行き方を調べて、現地の交通機関を利用して移動するのは旅の醍醐味の一つですが、英語も苦手だし、海外旅行も慣れていないのでちょっとハードルが高い…という人には、現地のオプショナルツアーを利用するのが簡単・便利で良いかもしれませんね。

ロンドンから日帰りでストーンヘンジを観光できるツアーというのがもちろん存在します。何よりも面倒な必要なく、バス一本で行けるのがお手軽で良いですよね。朝8時頃集合・出発して、約2時間でストーンヘンジ到着、ロンドンに15時前に帰るという半日ツアーで料金は一人7,200円。ツアー料金にはバス代はもちろん、ストーンヘンジの入場料と日本語のイヤホンガイド料金も含まれているのでなかなかにリーズナブルです。ツアーと言っても完全フリープランなので、到着後は自分の気持ちのおもむくままにストーンヘンジを楽しめるのも良いですよね。

ツアーの詳細については、リンク先を参照してください。

 

ストーンヘンジを訪れる最適の時期は?

ストーンヘンジは基本的に12月の24日と25日を除き、通年観光が可能です。でも、ストーンヘンジを訪れる絶好のタイミングというのが存在します。それが、夏至・冬至・春分・秋分の日なんです。ストーンヘンジ、以前は巨石の間近まで立ち寄ることが出来ましたが、現在は規制がなされ、柵の中に立ち入ることは許されていません。ところが、これらの日には一般の観光客でも規制域内に入ることが許され、石に直接触れることが出来ちゃうんです!特にヒール・ストーンと中心部を日の出の光が真っ直ぐに結ぶ夏至の日の朝には、この特別な光景を求めて何万人もの人が集まりますし、ドルイド教徒たちによるイベントなども執り行われるんです。

とは言っても、なかなかその日を目指してロンドン観光を計画するのは難しいですよね。通常の日に柵で規制されているとはいっても、ストーンヘンジ自体の魅力が損なわれることはもちろんありません。刻一刻と移り変わる空の景色をバックに、雄大に佇むストーンヘンジをボーっと眺めるだけでも飽きることはありません。もちろん、最高の一枚を撮影するために、絶好のポイントを探すのも自由。自分だけのストーンヘンジを思いっきり楽しんで下さい。

ただし、注意点もあります。ストーンヘンジ周辺には身を隠すようなものが何もないため、日焼け止め対策だけではなく、急な天気の変更にも対応できるよう、事前にキチンと準備をしておくと安心です。特に冬の時期は雨風が強くなるときもあるので、しっかりとした防寒対策をお忘れなく。

 

巨石だけじゃない!ストーンヘンジの意外な楽しみ方

ストーンヘンジを訪れるのは、もちろんあの遺跡を自分の目と思いにしっかりと刻み込むことですよね。でも実はストーンヘンジの魅力はそれだけではありません。通常のツアーでは味わえない、意外な(?)ストーンヘンジの楽しみ方をご紹介します。

新しくなったビジターセンターを活用しよう!

ストーンヘンジへアクセスするには、ビジターセンターからランドトレインという連結バスを利用するのは先に述べたとおり。でも実は以前はビジターセンターはストーンヘンジのすぐ横にあったんです。それをわざわざ2kmも離したのはなぜか?それは、「ストーンヘンジをもっともっとジックリと味わってもらう」ため。ビジターセンターがストーンヘンジの脇にあった頃は、とにかく周囲が混雑して、ゆっくりストーンヘンジを楽しむことが出来ませんでした。それがビジターセンターの移設に伴い、それこそ周囲には何もなくなったため、心ゆくまでストーンヘンジを楽しむことができるようになったんです。そしてそれをさらに一歩進めるのが、ビジターセンターから徒歩でのアタッキングなんです。

連結バスを利用せずに、どうしてわざわざ徒歩でストーンヘンジを目指すのか?それは、ストーンヘンジの謎に関する最近の発見とも大きな関係があります。それが、これまで隠れていた古代の道(アベニュー)の発見です。この道はエイムズベリーからストーンヘンジまで一本に伸びる道で、夏至の方向を向いています。つまり、ストーンヘンジが建造された謎にも大きく関わる道なんですね。このアベニューを利用して真っ直ぐ徒歩でストーンヘンジに向かう通路が今まさに工事中。ストーンヘンジの新しい楽しみ方がもうすぐ味わえます。

もちろん、今でも徒歩でストーンヘンジに向かうことができます。オススメなのが、ランドトレインに乗ってストーンヘンジに向かう中間地点、「Fargo Drop Off」でバスを降りて、以後を徒歩で向かう方法です。詳しい行き方はビジターセンターで確認できるので今回は割愛しますが、古代の人たちが通ったのと同じ道を歩きながら、ストーンヘンジに思いを馳せるのはまた格別の体験です。遺跡の周りをグルっと一周するだけではなく、たくさんの古墳の周りを歩いたり、1日かけてストーンヘンジをジックリ満喫する、そんな特別な旅もステキだと思いませんか?

ソールズベリー観光のススメ

ストーンヘンジを目指す観光客にとって、素通りするだけの街となってしまうのがソールズベリーですが、それじゃああまりにももったいない!ソールズベリー自体もオシャレで魅力に溢れた街なので、それをみすみす見逃す手はありません。ソールズベリーは人口4万人の小さな街。でもだからこそ、ロンドンにはない素朴で暖かなイギリスの人たちの営みを垣間見ることができるんです。そんなソールズベリー観光の中でも絶対に外せない、オススメスポットがズバリ、ソールズベリー大聖堂です。

ソールズベリー大聖堂は、14世紀に完成したといわれています。比較的短期間に建造されたため、全体の様式が統一されてその美しい外観と内装が造り上げられました。最初の計画通りに完成したのはイギリスの大聖堂の中でも数少ないそうで、その長い歴史の中でも改築による変化も少ないと言われています。つまり、設計時点での完成された美しさが今でもそのまま残されているんですね。イギリスで一番の高さの尖塔をもつソールズベリー大聖堂。その外見も圧倒的な美しさですが、内部がまたスゴイんです!教会なので、荘厳さをもつ内部の造りは当然としても、その極限まで極められたかのような内装の美は、言葉では表現できないほどの芸術性を併せ持つんです。

パーベック大理石を多く利用することによって色彩効果を高めたこの大聖堂は、イギリス中世を代表するゴシック建築の傑作の一つ。ストーンヘンジを訪れたら、ソールズベリー観光もぜひセットでお楽しみ下さい。

 

ストーンヘンジ基本情報

  • Stonehenge
  • 住所:Nr Shrewton, Wiltshire SP4 7DE
  • 電話番号(FAX):0370 333 1181 
  • 入場料:大人17.5ポンド、子ども10.5ポンド、家族(大人二人+子ども3人)45.5ポンド
  • 定休日:12月24・25日
  • 営業(開園)時間:9時30分~19時(6~8月は9時30分~20時。9/1~10/15は9時30分~18時。冬期は9時30分~17時)。要事前予約。入場は閉館2時間前まで。
  • 駐車場:有り(無料)
  • 公式ホームページ(日本語翻訳も有り):http://www.english-heritage.org.uk/visit/places/stonehenge/

 

ストーンヘンジの行き方&楽しみ方まとめ

いかがでしたか?日本でも知らない人の方が少ないほど有名なストーンヘンジ。しかし、映像などを通してその姿を見たことはあっても、実際に訪れたことがあるという人は意外と少ないのではないでしょうか?

数多くの謎を残しながら、今も変わらぬ姿を保ち続けるストーンヘンジ。その魅力はやはり現地でその目で見ないと十分に味わうことはできません。ぜひ今回の記事を参考に、謎多いストーンヘンジの雄大な姿に圧倒されちゃって下さい!

dctyk
WRITER dctyk
夫婦で日本と海外を行き来しているライター。美味しいもの,特にお酒が大好き。その土地の美味しい食事と美味しいお酒を求めて,今日もどこかをウロウロしています。 旅行が好きでよく東南アジアに弾丸旅行に行きます。最近はヨーロッパにも徐々に詳しくなってきました。みなさんが旅に出たくなるようなおもしろい情報をご紹介していきたいと思います。

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