" />

ソウル景福宮の交代式は韓服(チマやチョゴリなど)を着て楽しもう!

観光
10645views

今や東京に匹敵するほど高層ビルが立ち並び、近代的で整然とした街並みが美しいソウル。その中に突如として現れる歴史建造物の数々は、景観の強力なアクセントとなっております。今回はそんな歴史的な建造物である景福宮をご紹介。広大な敷地にそびえたつ木造建築を見ながら、韓国の歴史を感じましょう。

ソウルの景福宮とは?

近代的なソウルの街並みの中に突如として現れる景福宮(キョンボックン)は朝鮮王朝の時代に建設された王宮です。

1392年、朝鮮王朝の開祖である李成桂(イ・ソンゲ)は、風水における「陽」の地であった漢陽(ハニャン。現在のソウル)への遷都を決定します。風水的に言うとソウルはパワースポットだったということですね。李成桂は遷都前の首都・開城(ケソン)で執務を行いつつ、1394年に景福宮の建立を開始。1395年に完工した後は、朝鮮王朝の正宮、つまり政治の心臓部として使用されました。

そんな景福宮ですが、過去に2回の大火に見舞われ消失しています。一度目は1553年、そして二度目は1592年です。600年以上の歴史を誇る景福宮の歴史の中では、比較的短いスパンですね。特に二度目の消失については日本と深い関わりがあります。

1592~1593年、豊臣秀吉が行った朝鮮出兵の際に起こった文禄の役と呼ばれる戦役がありました。当時天下統一を成し遂げ、大明帝国(現在の中国)を征服すべく、冊封国(中国王朝における従属国のこと)であった朝鮮王朝に日本への服属を要求しました。李氏はこれを拒否。これがきっかけで戦役が発生。豊臣軍が迫る中、混乱した朝鮮の民衆によって火をかけられました。この後の約270年間、景福宮は再建されなかったようです。

1910年には韓国併合条約が締結され、日本は韓国を統治し始めます。この時に景福宮の敷地内に存在した200近い殿閣のほとんどが解体されてしまいます。更に朝鮮総督府庁舎が建設されたことにより、美しかった景福宮の景観は見る影もなくなってしまいました。日本と韓国の関係性について考えさせられるエピソードですね。

1945年の韓国独立後、旧朝鮮総督府庁舎は中央博物館として利用されていましたが、景福宮の復元計画の為、1996年に解体されます。現在景福宮は元の姿を取り戻すべく、復元計画が進行しています。この工事の終了予定は2025年。約270年の空白の後再建された1868年時点の景観を基準に復元されているそうですよ。

景福宮への入場にはチケットが必要!

景福宮への入場にはチケットが必要です。正門である光化門(クァンファムン)の近くにチケット販売所があります。

料金
  • 大人(満19歳~64歳)は3,000ウォン、
  • 子供(満7歳~18歳)が1,500ウォン、
  • 満6歳未満の幼児や満65歳以上の方は無料で入場が可能です。

この際身分証の提示を求められますので、パスポートを持参しましょう。

景福宮の営業時間は?

景福宮の営業時間は9:00~18;00(最終受付時間は17:00)です。火曜日は休業日なので注意しましょう。

景福宮へのアクセスは?

景福宮への交通手段としては、タクシー、バス、地下鉄が便利でしょう。

タクシーを利用する場合

韓国は日本と比べタクシーが安いです。白、オレンジ、シルバーの車両は一般的なタクシーです。ソウルでは初乗り料金は3,000ウォン。一般タクシーの場合は基本的に日本語や英語は通じません。ガイドブックを有効活用して目的地を伝えましょう。

日本では一般的は黒いタクシーは「模範タクシー」と呼ばれ、サービスが良く、外国語もある程度通じる運転手が多いです。「模範タクシー」は初乗り料金で5,000ウォンと割高ですが、現地でのコミュニケーションが不安な方は検討してみてはいかがでしょうか。

バスを利用する場合

バスの場合は401番、406番、408番、704番等が景福宮周辺のバス停に停車します。宿泊地付近のバス停を地図等で探し、該当する番号のバスが停車するか事前にチェックしておきましょう。

ソウルでは地下鉄がとても便利!

ソウルは東京や大阪のように地下鉄が張り巡らされており、どこへ行くにも便利な交通手段として発達しています。電車内では情報が日本語でも表記されており、さらには日本語のアナウンスまで流れるので安心です。ソウルの地下鉄は距離によって料金が変わり、10㎞圏内の駅であれば基本料金(1,350ウォン)で利用することができます。10㎞以上は5㎞毎に料金が加算されますが、日本と比べるとお手頃です。

更に、日本におけるSuicaやPASMOのような「T-moneyカード」というものがあり、使用することで割引が適用されます。「T-moneyカード」は2,500ウォンで、駅構内やコンビニ(T-moneyカードのマークがあれば)で購入が可能です。チャージも同様に、駅構内、またはコンビニでできます。地下鉄に乗降する際は日本と同じく改札にタッチするだけ。特に迷うことなく使用できると思います。

地下鉄で景福宮へ向かう場合は地下鉄3号線の景福宮駅で降車しましょう。明洞駅からだと乗り換えありで5駅。所要時間は14分程です。景福宮駅の5番出口を出れば、目の前に光化門があります

景福宮の必見イベント 交代式を観よう!

景福宮では交代式と呼ばれる催しが行われています。これは朝鮮王朝時代の王宮内で行われていた守門軍交代儀式を再現したもの。正式名称は「王宮守門将交代儀式(ワングンスムンジャンキョデウィシッ)」です。舌を噛んでしまいそうですね。酷暑、極寒時を除き開催されており、王朝時代ならではの格調高い雰囲気と華やかな伝統衣装が目を引く人気イベントです。

交代式は2種類あり、光化門守衛儀式守門将交代儀式が行われています。守衛儀式では吹螺軍が奏でる伝統音楽が特徴で、吹螺軍と交代軍が王宮門に行進していく姿は見事な統率が取れており、圧巻です。守門軍の交代儀式は対称的に厳かな雰囲気で執り行われ、要所で打ち鳴らされる太鼓の音が緊張感を演出します。

開催場所は景福宮の正門である光化門前で行われてます。儀式終了後は演者と写真を撮ることもできます。

交代式の時間
  • 光化門守衛儀式は11:00からと13:00からの2回を各10分ずつ
  • 守門将交代儀式は10:00からと14:00からの2回を各20分間ずつ行われます。

景福宮の見どころを紹介!

ここからは景福宮の見どころを紹介します。敷地内は広いですが、是非可能な限り回ってみてください。

光化門広場

光化門広場(クァンファムン クァンジャン)は景福宮の正門である光化門から世宗路(セジョンノ)交差点まで伸びる広場です。世宗路は朝鮮王朝時代に中心道路であり、「六曹通り」と呼ばれていました。世宗路の車道6路線分を廃して作られた広場は、週末になると市民と観光客が行き交い、様々なイベントが行われます。

景福宮勤政殿

景福宮勤政殿(キョンボックン クンチョンジョン)は景福宮の正殿です。朝鮮王朝時代から、歴代の王の即位式や朝賀が行われていました。

「勤政殿」という名称には、「勤勉であって初めて国民を統治できる」という意味が込められています。国宝に指定されている勤政殿は韓国最大規模の木造建築でもあり、天井に描かれた竜の画は迫力満点です。

慈慶殿

慈慶殿(チャギョンジョン)は李氏の時代から代々王の母に当たる人物が暮らしていた寝殿です。焼きレンガが使われた塀は景福宮内の他の建物にはない特徴であり、色彩のアクセントとなっています。

44つもの部屋がある広大な寝殿ですが、内部は豪華絢爛というわけではなく、意外とシンプル。時期によっては茶道体験イベントなどが行われることもあります。

香遠亭

香遠亭(ヒャンウォンジョン)は比較的後期に建てられた建物で、1867年に建造されました。東屋として使われていたようです。池に囲まれたその姿は、見る者を穏やかな気持ちにさせてくれます。池に咲くスイレンの花も合わせ、フォトジェニックな建物と言えるでしょう。

慶会楼

慶会楼(キョンフェル)は大きなイベントの際に使用された楼閣。10000ウォン紙幣の裏面にも描かれており、韓国人にとってもなじみの深い建物です。国王が参加する宴会や、外国からの使者の接待などがこの楼閣で豪華に行われました。

1階の天井には蓮の絵が描かれており、建物自体が持つ華やかさを引き立てます。

景福宮には韓服を着ていこう!

韓国の伝統衣装である韓服。色鮮やかで朝鮮王朝時代の栄華を感じさせる衣装です。日本では、女性の韓服を「チマチョゴリ」と呼ぶことがありますが、本来はチマ=韓服の女性用スカートのことで、チョゴリ=韓服の男性用・女性用の上着のことを指します。

なんと景福宮は韓服を着ていると無料で入場することができます。これは韓国文化財庁の取り組みの一つで、伝統文化を保存する為に行われています。

ここで気になるのが、韓服の入手方法ですよね。見るからに高そうな韓服ですが、実は時間制でレンタルすることが可能なのです。ここからは景福宮周辺でレンタル可能な店舗を紹介します。

まずは「inkorea韓服」。景福宮すぐ近くに店を構えるレンタルショップです。姫や王妃など、3つのテーマに分かれたチマやチョゴリが豊富に取り揃えられています。着付けは勿論、ヘアスタイリングも無料でしてくれるのが嬉しいところ。基本コースは約15,000ウォン~となっています。

もう1店舗ご紹介するのは、「景福宮から1番近いチマチョゴリレンタル店」を謳い文句に経営している「クルミ韓服レンタル景福宮店」。地下鉄景福宮駅の4番出口からすぐの好立地は、慣れない服装で疲れがたまってもすぐ返却できるためありがたいですね。年中無休で基本セットは10,000ウォン~となっています。

皆さんも華やかな衣装をレンタルして、歴史ある敷地内を歩いてみましょう。

ソウル景福宮まとめ

いかがでしたか?

歴史的な木造建築が並ぶ景福宮は、日本と韓国の間の歴史的な関係性を考えさせてくれます。伝統ある交代式や、慈慶殿や慶会楼等の華やかな佇まいをバックに、韓服を着てSNS映えする写真を撮ってみてはいかがでしょうか。

RECOMMEND ソウルのおすすめ記事

ソウル南大門はどんな場所?南大門市場のおすすめグルメは?南大門エリアの見どころを一挙ご紹介!

韓国ソウルにある日本のアメ横と称される南大門市場は、なんでもありのカオスな世界。毎日たくさんの地元客や観光客、商売人がごった返しエネルギッシュな賑わいで満ち溢れています。南大門市場を探検気分で歩けばディープなソウルが体験…

RELATED ARTICLES 観光カテゴリの関連記事